宿泊業を中心に,顧客に満足してもらうために,さまざまなおもてなしが提供されている。その効果の把握のため,アンケートによる顧客満足度調査が一般に行われている。一方で,旅館経営においておもてなしのどのような要因が,どの程度,顧客満足に影響するのか,その実証分析が先行研究には乏しい。本研究では,インタ―ネット旅行代理店の宿泊客の口コミデータを分析し,顧客満足に影響を与える,おもてなしの要因を定量的に導き出した。その結果として,「従業員」,「朝食」,「夕食」,「風呂と宿」,「部屋」の五つの因子(特徴)が抽出された。さらに,宿泊客の口コミの質的分析により,因子ごとに顧客満足に影響を与える要因について論考した。