2025 年 25 巻 p. 90-96
本研究は,多様なアクターによって企業ブランド価値がどのように共創されるのかを経時的に理解することを目的とする。価値共創のダイナミックスを包括的に捉えるためにアクターネットワーク理論を援用する。事例研究で老舗メーカーを取り上げインタビュー,参与観察,二次資料を三角測量する。多様なアクターを再構成することで,既存のネットワークを変化させる新たなネットワークが形成され,企業ブランドやデスティネーションブランドが形成されることが明らかになった。ブランド価値共創は常に進化し続ける多次元的なプロセスであり,多様なアクターの集合によってのみ成功する。理論的貢献としてモノの機能を拡張した。