抄録
本稿は,マーケティングによる循環型社会形成への貢献を考察しており,とくに逆流通システム構築を目指している。システム重視のマーケティングは,「4P から6P への拡張」,「STP」および「環境ラベリング」という名のもとに多角的にアプローチされうる。さらに,システム重視のマーケティングの"concept"を検討すると,主体(誰が行うか)は主に「製造企業」あるいは「回収や解体を担う中間業者」,標的(誰に対して)は「最終消費者」と「産業使用者」,客体(何を)は「消費財」と「産業財」,主体としての営利企業における目的(何のために)は「社会的目的との調和を図りながらの利潤獲得」,そしてその根拠(なぜ)は「個別主体および人間社会は自然環境なしには存続しえないから」,といったことが明確化される。