日本経営診断学会論集
Online ISSN : 1882-4544
Print ISSN : 1883-4930
経営診断学における価値分析の意義
制度論の援用を意識して
森 弘子
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2003 年 3 巻 p. 333-343

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抄録

社会的存在としての企業のあるべき姿を考えるにあたっては, 企業と社会との複雑な関係に着目し, 企業の行動を方向づける最も重要な要素の一つである価値を分析の対象とすることが必要である。本報告では, 企業のあるべき姿については「長期持続牲」と「環境との共生」を墓本特性とする有機体を範としつつ, 制度論を援用し, 経営診断学における価値分析の意義について考察する。制度論とは, 組織は社会との有機的結倉や関係を意識した価値を注入されることで独自性を有する「制度」となり, 長期存続が可能になるとする理論である。

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