普通教科「情報」実施上の課題について, 現職教員を対象にアンケート調査を行った.担当者に過度の負担をかけない制度と施設・設備の整備, 教員の質の確保が重要な課題として指摘された.施設・設備としては, パソコンの更新, 生徒が使えるインターネット環境の整備が重要とされた.現職教員等講習は, 文部省案で実施した後, 事後研修の機会を提供する必要があることが明らかになった.また, 研修は, 普通教科向けと専門教科向けを区別するのが望ましく, 普通教科向けは, 教科教育法と専門の学習とを統合し, 模擬授業体験ができる指導法が求められた.普通教科「情報」の新設・必修化が他教科に与える影響は, プラス面の回答が上位に挙げられた.
