日本教育工学雑誌
Online ISSN : 2432-6038
Print ISSN : 0385-5236
マルチメディア型教育ソフトの評価に対するひとつのアプローチ
北神 慎司井上 智義
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2000 年 24 巻 suppl 号 p. 183-188

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抄録

本研究では大学生を対象にして, マルチメディア型教育ソフト18本について, 予備調査で得られた30対の項目に対する6段階評定を求める主観的な評価を測定した.その結果, 「目的指向性」, 「興味誘発性」, 「教育課題性」, 「制御容易性」の4つの因子が抽出され, 各ソフトのプロフィールが描かれた.一般にマルチメディア型教育ソフトは, いずれの特徴をも兼ね備えたものが望ましいと考えられるが, そのすべてを満足するようなソフトは半数程度であることが示された.また, 調査に参加した大学生は, 自分たちにとって実用的で, 実際に使う可能性の高いと思われるソフトに対して, 主観的な評価額を高くするという傾向が認められた.

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© 2000 日本教育工学会
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