2005 年 22 巻 4 号 p. 211-215
これまでARTにおける授精法選択の指標として,精液所見,特に精子濃度,運動率などが重要視されてきた.射精精液中の精子は不均一な集団であり,顕微鏡所見による一般精液所見だけでは機能異常を把握できない場合が多い.授精法の高度化は媒精に供する精子数を減じたが,雌性生殖路で行われる精子の質的選別,生理的変化を in vitroで代行する必要を生じた.ARTにおける各種授精法の特性に対応した精子選別(調製)を行うべきである.
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