Journal of Mammalian Ova Research
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原著
半導体レーザー(1.48 μm infrared diode laser)によるlaser assisted hatching(LAH)の効果と臨床成績―OCTAX Laser Shot systemを使用して―
矢野 浩史久保 敏子大橋 いく子矢野 知恵子古谷 公一
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2005 年 22 巻 4 号 p. 227-230

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抄録

Laser assisted hatching(LAH)をヒト胚に施行して,その後の発育ならびにhatchingに及ぼす影響について検討した.半導体レーザー(1.48 μm infrared diode laser)を使用するOCTAX Laser Shot systemにより行なった.IVFあるいはICSIにより得られた比較的良好なDay3胚のうち,胚移植が行われなかった余剰胚を患者の同意のもとに使用した.レーザーによる透明帯開孔を行なったものをLAH群,無処理のものをcontrol群とした.6~8細胞期胚にLAHを施行した後5日間培養を継続し,それぞれの群における胚盤胞形成率およびhatched胚盤胞率を検討した.胚盤胞形成率はLAH群37.5%(9/24),control群42.1%(8/19)であり,2群間で有意差は認めなかった.hatched胚盤胞率はLAH群88.9%(8/9),control群12.5%(1/8)であり,LAH群において有意に高かった(P<0.01).LAHは胚発育に影響を及ぼすことなくhatchingを促進すると思われた.LAHを施行して5例の妊娠が得られ,4例(単胎3例,双胎1例)が出産した.児は異常無く順調に発育している.LAH施行例における妊娠,出産の報告は本邦では初めてと思われる.

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© 2005 日本卵子学会
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