Journal of Mammalian Ova Research
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原著
卵胞成熟過程におけるセロトニンの卵胞内包量の変化とセロトニン合成酵素分子の遺伝子発現変化
福元 隆浩庄司 憲明小野寺 大櫻井 威織平尾 幸久田中 哲二畑村 育次
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2010 年 27 巻 4 号 p. 216-219

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抄録
セロトニン(5-HT)は神経伝達物質として知られ,精神疾患の作用因子として理解されている.卵胞形成過程に於ける5-HTは,脳下垂体を介した性腺刺激ホルモンの調節下で作用すると考えられていた.最近の知見より,セロトニン受容体を介したシグナル伝達がプロゲステロンの卵胞内分泌を調整することが示唆され,かつ卵胞における5-HTはHPLCにより幾種もの動物で検出されている.卵胞組織において5-HTが分泌される可能性を検討する為,我々はセロトニン合成酵素である,TPH1,DDCと5-HTの解析をマウス卵胞で行った.5-HTは原始卵胞から検出され,卵胞成熟過程では卵胞透明帯で陽性反応が認められると同時に内包量が増大した.他方,セロトニン合成酵素の遺伝子発現の亢進が認められた.結果,卵胞成熟にはセロトニン合成経路が作用していることが明らかになり,卵胞組織で5-HTが分泌される可能性が示唆された.
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© 2010 日本卵子学会
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