Journal of Mammalian Ova Research
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総説(特集:最近の生殖医療のトピックス)
Time-lapse映像で見る体外培養中のヒト初期胚の胚盤胞期における諸問題
見尾 保幸, 岩田 京子, 湯本 啓太郎, 井庭 裕美子
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2011 年 28 巻 4 号 p. 152-158

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抄録
Time-lapse cinematography(TLC)を用いてヒト胚盤胞期胚を観察した.体外培養時のヒト胚盤胞期胚では,胞胚腔の拡張と虚脱が頻繁に起っており,TLC映像から,虚脱の機序は栄養膜細胞(trophectoderm; TE)の破綻であることが明らかとなった.また,内細胞塊(inner cell mass; ICM)が対側のTEと不規則に接着し,糸を引き合う現象(strand現象)が初めて確認でき,この現象により,ICMが2分されると単一のTE内に2個のICMが形成され,これが,1卵性双胎(monozygotic twin; MZT)の発生機序であることも明らかとなった.また,ヒト拡張胚盤胞が透明帯から脱出(hatching)する様式に2通り(inward,outward)が存在し,体外培養時にはinward様式が高率に認められたが,脱出にかかる所要時間は,有意にoutward様式が短く,生体内での生理的hatchingはoutward様式の可能性が考えられた.今回のTLC解析結果から,ヒト胚の胚盤胞期までの体外培養延長は,種々の胚に対する負の影響を招いている可能性が示唆され,体外培養環境の改善,あるいは,体外培養期間の短縮等,再考を要すると考えられた.
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© 2011 日本卵子学会
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