Journal of Mammalian Ova Research
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Review (Special Issue)
体外胚操作が胚発生に及ぼす影響:光の影響から学ぶ
堀内 俊孝
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2013 年 30 巻 4 号 p. 120-126

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抄録
哺乳動物の卵子は,体内で受精し,雌生殖器道内において胚盤胞に発生する.卵子を体外に取り出し,体外操作を行うことで,卵子は光に曝される.光に曝されたマウス前核期胚は,胚盤胞に発生する.しかし,アポトーシス頻度は有意に増加する.アポトーシス頻度を増加させた胚盤胞の移植による胎仔発育率は有意に低下する.胚盤胞でのアポトーシスは,p38MAPK阻害剤,SB203580または,カスパーゼ阻害剤,Q-VD-Ophを体外培養液に添加することで有意に低下する.また,HB-EGFを添加することで,胚盤胞の総細胞数を増加させ,アポトーシス頻度を低下させると,胎仔発育率は有意に向上する.体外はストレスの多い環境であり,ベストな条件ではない.体外胚操作においては,光の影響には細心の注意が必要である.
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© 2013 日本卵子学会
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