徒手理学療法
Online ISSN : 2434-4087
Print ISSN : 1346-9223
総 説
臨床疑問を研究に変える
―単施設観察研究のデザイン―
近藤 湧
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 25 巻 2 号 p. 67-74

詳細
抄録

理学療法の臨床現場では日々様々な疑問が生まれるが,これらを科学的に検証することは実践の質向上に不可欠である。本稿では,臨床家が比較的取り組みやすい単施設での観察研究に焦点を当て,その基本的考え方と実践方法を解説する。まず,観察研究が臨床研究において果たす役割と,横断研究やコホート研究といった主要な種類の特徴を概説する。次に,臨床疑問をPECO フレームワークで構造化し,FINER 基準で評価することで,検証可能で質の高いリサーチクエスチョンを設定する方法を詳述する。最後に,筆者自身の腰椎手術患者を対象とした観察研究を事例に,臨床疑問の発見から研究計画,実施,今後の展望までの一連のプロセスを簡単に示し,臨床家が研究に取り組むための実践的指針を提供する。

著者関連情報
© 2025 日本徒手理学療法学会
前の記事 次の記事
feedback
Top