日本における、セメント生産時の年間二酸化炭素排出量は約2600万tであり、全排出量の2%を占め、この分野での二酸化炭素排出量削減は重要である。著者らはこれまでにセメントの主原料である石灰石の30%を珪灰石で代替することにより、セメントの物性を損なうことなく、二酸化炭素排出量を削減できることを報告した。本報告では、これによる二酸化炭素排出量削減量を定量的に評価した。その結果、熱および物質収支計算から、珪灰石で代替することで供給燃料量の削減も期待でき、最終的にセメント生成反応と燃料の使用による二酸化炭素の排出を23.5%削減する効果が期待できることがわかった。