水資源の危機の原因はいくつか考えられるが、1.過度の灌漑取水(自然農法の限界を越えていること)、2.生活水準の向上と工業化(水需要をこれまで以上に加速していること)、3.地球環境の悪化(砂漠化、森林減少、温暖化が進んでいること)などがあげられる。そしてこれらの背景には爆発的な人口増加がある。水資源の量が少なくなるとそれに伴って水の汚染度も相対的に上がってくるから、資源確保と汚染防止を両輪とした水に関する保全施策が益々重要になってくる。緊急かつ最低限の対策としては安全な飲料水が確保することであるが、次いで食糧生産の確保がエネルギー問題に優先する。