抄録
目的:介護保険施設(特養及び老健)において、平成27年度の介護保険制度改正後の、栄養ケア・マネジメン
トのもとで提供される経口維持に関わるサービス(経口維持加算()())の取り組み状況を把握し、当該サー
ビスやこれを担う管理栄養士の配置数が経口維持による施設内看取りや在宅復帰支援に関連するかを横断的
に検証することを目的とした。
方法:介護保険施設3,054施設(特養1,928施設、老健1,126施設)を対象に、調査票の郵送留め置き式調査を行っ
た。特養における「1年間の経口維持による施設内看取り者」及び老健における「1 か月間の在宅復帰者」を結
果変数、「経口維持加算()()算定の有無」「管理栄養士2名以上配置の有無」を予測変数、平均介護度を調整
変数とした多変量ロジスティック回帰により分析した。
結果:解析対象は、入所者80名以上の施設とし、336施設であった。経口維持加算()算定は、特養にお
ける「経口維持による施設内看取り」の増加に関連する要因であった(オッズ比2.305[95 % 信頼区間:1.214-
4.376])。管理栄養士2名以上配置は、特養における「経口維持による施設内看取り」(2.106[1.105-4.014]) 、
老健における「在宅復帰」(3.722[1.548-8.948])の増加に関連する要因であった。
キーワード:介護保険施設、栄養ケア・マネジメント、経口維持、看取り、在宅復帰