自然災害科学
Online ISSN : 2434-1037
Print ISSN : 0286-6021
Failure process and load-displace- ment relationship of rectangular block and interlocking block walls during in-plane lateral loading
Aiko FURUKAWAJohanes Jefry PRASETYOJunji KIYONO
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2019 年 38 巻 S06 号 p. 25-41

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抄録
組積造壁の面内水平載荷試験により,インターロッキングブロックを用いた組積造の補強効果について検証を行った。一般的な直方体のブロックと,I型の形状をしたインターロッキングブロック,波型の形状をしたインターロッキングブロックの3種類のブロックから構成される3種類の組積造壁を試験対象とした。 2階建,4階建,6階建の組積造建物の1階の壁が支える上載荷重を想定し,3通りの鉛直応力に対して試験を行った。試験の結果,上載荷重が小さい場合にインターロッキング組積造壁は直方ブロック組積造壁よりも強度が高いことが明らかとなった。上載荷重が増えるにつれて,摩擦力が増加し,直方ブロック組積造壁の強度が相対的に上昇するため,インターロッキング組積造壁の効果が減少することがわかった。
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© 2019 日本自然災害学会
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