自然災害科学
Online ISSN : 2434-1037
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2019年台風19号による千曲川の河川堤防の被害と河川管理
土屋 十圀
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2021 年 40 巻 2 号 p. 191-212

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抄録
2019年10月12日,台風19号は関東・甲信地方から東北地方にかけて大河川の流域に総降雨量300mm ~500mm 豪雨を降らした。そのため東日本の各地で堤防決壊,越水氾濫が発生し,人命・財産をはじめ生活や産業など多くの分野に甚大な被害をもたらした。 本報ではこのうち千曲川で大きな破壊を受けた河川構造物の堤防,護岸の損壊状況について調査報告をしている。特に,越流決壊した桜づつみ(側帯)堤防は近い将来に向けて構造上の検証がなされる必要がある。一方,高水敷の堆積土砂及び果樹木調査では洪水が膨大な土砂堆積量をもたらし,果樹木などは樹木管理の基準を超過していることも分かった。これらの結果は,今後の河川管理においても重要な課題と考えられる。また,地形,地質の視点である河川のセグメント区分及び河川管理の視点から現地調査と関係機関の資料から水害の要因を水理学的にも考察し,今後の課題を明らかにすることを目標とした。
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© 2021 日本自然災害学会
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