自然災害科学
Online ISSN : 2434-1037
Print ISSN : 0286-6021
想定南海トラフ巨大地震後の仮住まい状況の予測-借上仮設住宅に伴う住居移動と対策可能量の制約がもたらす状況-
吉牟田 真之佐藤 慶一牧 紀男
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 40 巻 4 号 p. 497-507

詳細
抄録
南海トラフ地震時の仮住まいに関わるWeb アンケート結果を用いて,県を超えて仮住まいの 確保を行うという前提でのシミュレーションを行い約322万の住宅全半壊世帯に対して「借上仮 設住宅」,「応急修理」,自力で「民間賃貸住宅」への入居,「プレハブ仮設住宅」,借上・プレハ ブ仮設住宅が利用できず仮設・賃貸以外を選択する以外なかった世帯も含め「仮設・賃貸以外」 の住宅取得傾向の推計を行った。また静岡県東部の内陸地域,山梨県,長野県,岐阜県,滋賀県, 奈良県,京都・兵庫の内陸から日本海側,岡山県,大分県の内陸部といった津波の被害を受け ない地域に人口が移動していく姿を見ることができた。
著者関連情報
© 2022 日本自然災害学会
前の記事
feedback
Top