自然災害科学
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2023年台風2号(Mawar)と梅雨前線に伴う豪雨により茨城県取手市の双葉地区で発生した浸水被害の特徴
山本 晴彦古場 杏奈
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2024 年 43 巻 2 号 p. 229-252

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抄録
2023年6月2日から3日にかけて,台風2号と梅雨前線の影響により,高知県から神奈川県にかけて積算降水量が400 mm を超える大雨を観測した。関東地方においても,茨城県南部の取手市では286mm の降水を観測した。取手市の双葉地区では,周辺の水路からの溢水により浸水深が最高1.2 m の内水氾濫に見舞われ,1,120世帯の内で半壊324棟,床下浸水240棟の被害が発生した。1966年に住宅の建設が開始された双葉地区では,現在は人口の減少と高齢化が急速に進んでおり,避難行動要支援者への避難支援が検討されている。
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© 2024 日本自然災害学会
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