2019 年 68 巻 3 号 p. 212-218
抄録
キーワード:CDISC標準,公衆衛生情報学,標準医療情報モデル,二次利用
様々な分野で国際化と迅速なデータ収集,施策の検討が喫緊の課題となっており,公衆衛生分野でも例外ではない.情報の内容と交換手法の標準化を通して臨床研究に準じる高品質のデータ記述とマネジメントを実現し,多彩な場面で採取されるデータを収集,統合して横断的に分析できるようにし,かつそのデータはリアルタイムに公開可能な環境を実現するための要素技術の開発と普及が必要である.本稿では 2 つの医療情報標準規格として,FHIRとCDISC標準の歴史的経緯と開発理念を公衆衛生分野におけるユースケースを紹介する.これからの公衆衛生分野で有望と思われるアプローチは,医療機関を発生源とする情報の収集はFHIRを,サーベイランス等のデータはCDISC標準を用いて定義して運用することである.