臨床試験登録は臨床試験のバイアスを防ぎ,臨床試験の科学性と倫理性を担保するため事前に試験を登録し一般公開する制度である.臨床試験が登録されることにより,試験の質が担保され,臨床試験から得られた結果を適切な医療や公衆衛生のエビデンスへ結びつけることがより確実になる.2005年より世界中で幅広く運用されている臨床試験登録精度は,2017年に登録項目が改訂され臨床試験の結果の要約や倫理審査,終了日,IPD Sharing Planなどが追加された.
本稿では,臨床試験登録制度の概要と新たに追加された登録項目を解説し,国内外の臨床試験登録レジストリの対応状況について紹介する.従来の試験計画に加え,新たに試験の結果も公開されることで臨床試験の透明性が一層向上し,これまで以上に質の担保されたエビデンスが創出されることが期待される.