保健医療科学
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気候変動による建築と室内環境への影響
金 勳 山田 裕巳阪東 美智子開原 典子
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2020 年 69 巻 5 号 p. 434-443

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抄録

建築は外部の擾乱や外敵から居住者の命と健康を守る砦であると共に,居住者の快適性を担保して健康で衛生的な環境と安楽な生活を保障しなければならない.昨今の地球温暖化と温暖化ガス濃度の上昇による気候変動,例えば極端な気温変化,豪雨豪雪,台風など自然からの脅威は建築に資源・エネルギーの節減と健康・衛生・快適性の向上といった相反する要素を両立させる困難さを求めている.

本稿では,地球環境保全と省エネルギーを始め,スマートシティや建築物の高性能化,新しい空調技術,CO2濃度上昇と換気,省エネルギーに伴う建物運用の効率化と室内環境の悪化など,気候変動が建築物,室内環境,居住者に与える影響について概説した.

建築分野における地球環境保全と省エネ対策は単に高効率と節減だけを目指すものではなく,居住者の快適性かつ衛生・健康的な環境を確保することが根幹となる.そのために建築・設備技術の開発と高効率化,運用方法の改善,利用者リテラシーの醸成など様々な試みが行われている.

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© 2020 国立保健医療科学院
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