脳神経外科と漢方
Online ISSN : 2758-1594
Print ISSN : 2189-5562
症例報告
Bell麻痺難治例に対して桂枝茯苓丸が有効であった1例
伊豆蔵 英明海老原 覚大国 生幸大島 力櫻井 貴敏岩渕 聡
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2016 年 2 巻 1 号 p. 59-62

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抄録

Bell麻痺は比較的予後良好な疾患であるが,治療に難渋する症例も存在する。難渋例に対しては,顔面マッサージ・物理療法などのリハビリテーションを行うが,その他の有効な治療は確立されていない。今回,リハビリテーションに加えて桂枝茯苓丸を処方し,有効であった症例を経験したので報告する。駆瘀血剤としての作用が有効であったと考えられ,顔面神経麻痺難治例に対する治療の選択肢の一つとなる可能性がある。

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© 2016 日本脳神経外科漢方医学会
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