2018 年 4 巻 1 号 p. 34-38
血管造影検査後に強い疼痛を伴った穿刺部血腫を認めたため,治打撲一方を処方し経過良好であった2例を経験した。35歳男性で血管造影検査後の穿刺部からの右大腿部皮下血腫により強い疼痛と歩行困難を生じたため,治打撲一方を処方したところ,翌日より疼痛が軽減し歩行可能となった。53歳男性で,血管内治療後に左肘動脈穿刺部の痛みと皮下血腫を認め,局所疼痛に対して鎮痛剤を使用したが効果がないことから,治打撲一方の処方を行った。投薬後より症状は軽快し,翌日より肘屈曲が可能となった。大関節の動脈穿刺部の血腫により疼痛を併発すると,歩行困難など日常生活活動に制限が加わる。そのため,疼痛への対応が早急に必要とされるが,今回経験した2例については,治打撲一方の疼痛に対する即効性が確認できた。