脳神経外科と漢方
Online ISSN : 2758-1594
Print ISSN : 2189-5562
症例報告
重症頭部外傷に対する減圧開頭術後の皮下腫脹に治打撲一方投与を行った1例
長嶋 孝昭早川 隆宣八ツ繁 寛重田 恵吾住吉 京子百瀬 俊也榎本 真也佐藤 慎中野 智行
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2018 年 4 巻 1 号 p. 44-48

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抄録

頭部外傷に対する減圧開頭後には,術後の変化と元の外傷による頭皮腫脹や皮下血腫が相まって,減圧部に厚い皮下血腫/皮下腫脹を生じ,有効な外減圧の妨げになることがある。治打撲一方は外傷後の腫脹・疼痛や,開頭術後の創周囲の腫脹の改善に有効であることが報告されている。今回我々は,重症頭部外傷に対する広範囲減圧開頭後に生じた著しい皮下腫脹に治打撲一方を投与し有効であった症例について報告する。

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© 2018 日本脳神経外科漢方医学会
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