科学技術社会論研究
Online ISSN : 2433-7439
Print ISSN : 1347-5843
原著
モード論の再検討
勝屋 信昭
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2017 年 13 巻 p. 98-112

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抄録

 本稿は,日本のイノベーションとアカデミズムについて,モード論を軸に検討することを目的としている.モード論は,1994年に発表されて以来,多くの論文に引用され,現在でも科学の変容を考えるときの重要な視点を与えている.ザイマンを始めとする主なモード論批判は,モード2知識生産によるモード1科学の変容やモード1科学への弊害が主な論点で,モード2知識生産の中身に関する検討は殆どなされていない.

 本稿ではモード2知識生産をポスト・ノーマル科学の枠組みで分析することで,モード2知識生産が成立するのに必要な条件を考える.さらに,イノベーションのために必要となるモード2知識生産の課題について考える.結論として日本のイノベーションとアカデミズムの課題に対して,モード論が現在でも有効なことを示す.

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© 2017 科学技術社会論学会
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