看護理工学会誌
Online ISSN : 2432-6283
Print ISSN : 2188-4323
ISSN-L : 2188-4323
原著
Lab色空間による清拭前後の皮膚の赤みの定量化
石井 和美松本 美晴寺井 梨恵子田村 幸恵岩永 彩和槌谷 桃香堂前 更紗小林 宏光
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2026 年 13 巻 p. 146-153

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抄録
 18~30歳の健康な成人女性20 名を対象に不織布タオルと綿タオルを用いて前腕内側部に清拭を実施し,清拭部位の皮膚表面を撮影した.清拭圧は10 kPa 未満に制御した.不織布タオルと綿タオルの差は有意でなく,清拭前後の変化のみ有意であった.本研究では,使用素材にかかわらず拭き取り後にa値が低下することが明らかとなり,10 kPa 以下の弱い拭き取り圧では紅斑が生じないことが示唆された.

 

【キーメッセージ】

1.今回の研究は看護・介護のどのような問題をテーマにしているのか?

 研究を行うきっかけとなったことはどのようなことか?

→ 軽度の摩擦刺激を受けた際の皮膚色の変化を清拭による皮膚ダメージのサインとして把握できないかと考えたこと.

2.この研究成果が看護・介護にどのように貢献できるのか?あるいは,将来的に貢献できることは何か?

→ 皮膚色測定による皮膚ダメージの可視化・定量化が確立されれば,患者個々の皮膚状態に応じた清拭ケア方法につながる.

3.今後どのような技術が必要になるのか?

→ 年齢・性別など,より対象を広げた検証と,血流計測や皮膚温などの指標を加えた測定が必要である.

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