看護理工学会誌
Online ISSN : 2432-6283
Print ISSN : 2188-4323
ISSN-L : 2188-4323
原著
プローブ固定装置を用いた超音波ガイド下末梢静脈穿刺と従来の末梢静脈穿刺の比較検証
−シングルケース実験研究−
巻野 雄介, 宮川 ミカ, 甲斐 倫明
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2021 年 8 巻 p. 86-100

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抄録
 本研究では,著者らが以前開発したプローブ固定装置を用いた超音波ガイド法(USG法)が,従来の方法(STD法)と比較して臨床の看護師が実施する末梢静脈穿刺の成功率を向上させるかどうかを検証した.静脈モデルを用いた実験のあと,単一事例実験の処遇交代デザインにてUSG法とSTD法の成功率を比較した.一般病院に勤める看護師5名を対象とし,可視性のある静脈がない患者に対してUSG法とSTD法をそれぞれランダムに1回ずつ含むセッションを9回行ってもらった.主要アウトカムとして各方法における穿刺の成否を確認した.その結果,2名の看護師がUSG法にて有意に成功していた.また,ロジスティック回帰分析によりオッズ比3.48(95%信頼区間:1.33-9.14)でUSG法が有意に高い結果となった.これらの結果から日本の臨床現場においてもUSG法は穿刺がむずかしい対象者に対して優れた末梢静脈穿刺法であることが示唆された.
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