抄録
クンガラウラン鉱床における地質・水理構造特性の解明に資するためにボアホールTVによる片理方向と割れ目の計測、この結果に基づいた三次元地下水流動解析を実施した。片理の方向からはサイトスケール褶曲構造が明らかとなった。この構造のトレンドは割れ目の卓越方向や割れ目の頻度分布、透水性の大きい方向と一致している。三次元地下水流動解析では片理面の垂直方向の透水性が最小となるように条件を与えた。解析結果による流向は干渉試験による透水性の大きい方向と調和的であり、褶曲構造に支配された水理地質構造モデルが検証された。