原子力バックエンド研究
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研究論文
沿岸に位置する実汚染コンクリートの表面線量率の変化の解析
山田 一夫渋谷 和俊丸山 一平
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2025 年 32 巻 2 号 p. 65-70

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抄録

 東京電力福島第一原子力発電所事故により環境中に放射性Cs(r-Cs)が放出され,コンクリート構造物も汚染された.太平洋沿岸に位置する旧福島県水産種苗研究所のコンクリート柱の表面線量率を計測したところ,2015年12月から2024年1月の間に半減した.コンクリートコアを採取し,純水と人工海水に4か月間浸漬し,表面の放射能分布をイメージングプレートにより評価した.プラスティック袋内保管試料と純水浸漬では浸漬期間前後で変化はなかったが,人工海水浸漬では平均21%減少した.2011年3月にコンクリートに到達したr-Csは雨水とコンクリートの間でイオン交換し,コンクリートに吸着したと考えられる.その後,塩濃度の低い雨水にさらされてもr-Csはコンクリートから溶出するとは考えにくいが,評価対象のコンクリート構造物は太平洋に面し,海塩の影響を受けて溶出した可能性が考えられる.

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© 2025 一般社団法人日本原子力学会 バックエンド部会
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