抄録
花崗岩に対するCs+の吸着挙動を調べた。花崗岩に対するCs+の分配係数(Kd)について、pHを2.3から10.9の範囲、イオン強度を10-2および10-1の条件で測定した。花崗岩に対するCs+のKdの値は石英に対する値よりも大きく、またKdの値はpHの増加およびイオン強度の減少に伴って増加することが確認された。得られたデータは電気二重層モデルで解析されて良好なフイッティングの結果が得られ、このときの電気二重層の静電的作用を表すパラメータおよび吸着反応のパラメータが求められた。この解析をもとに鉱物成分へのCs+の選択的吸着挙動を検討し、Cs+は花崗岩中において長石に選択的に吸着されることが示唆された。