日本臨床皮膚科医会雑誌
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論文
デュークラバシチニブのリアクティブ投与でコントロールし得た尋常性乾癬の1例
患者負担軽減の試み
乾 重樹
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2025 年 42 巻 4 号 p. 565-568

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抄録
57歳,男性.初診5年前より全身に鱗屑性紅斑が出現し,近医を受診し尋常性乾癬と診断された.初診3年前より近医でクロベタゾールプロピオン酸エステル0.05%軟膏塗布,紫外線照射を継続していたが効果が少なく上背部および腰部に紅斑が残存した.できるだけ負担の少ない方法を希望された.そこでアプレミラスト内服を開始したが,強い頭痛が出現し中止,デュークラバシチニブ内服薬を選択した.ただし自己負担を軽減するため,治療効果を観察しながら1〜数ヶ月程度の予定でデュークラバシチニブ内服薬6 mg/日を投与した.その結果,3ヶ月間の投与により残存していた紅斑は消退したので,デュークラバシチニブ投与を中止した.その後ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏外用と1〜2週ごとの0.6 J/cm2のnbUVB全身照射を施行し良好に経過していた.しかし,デュークラバシチニブ中止9ヶ月後,肘頭と下腿に紅斑の増悪を認めたため,デュークラバシチニブを再開したところ,4週間後には皮疹はほぼ消退した.デュークラバシチニブ投与を再び中止し,ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏と1〜2週ごとのナローバンドUVB全身照射を継続し,約1年間明らかな悪化なく経過している.以上よりデュークラバシチニブのリアクティブ投与は自己負担軽減を希望する乾癬患者に有用な方法であった.
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