2023 年 53 巻 p. 59-63
【緒言】感受性期のピークを過ぎた両眼に強度乱視を伴う屈折異常弱視に対し、トーリックハードコンタクトレンズ(toric HCL)を用いて屈折矯正を行い、良好な視力を得られた一例を報告する。
【症例】11歳11か月女児。6歳時の学校健診にて視力低下を指摘され近医を受診。強度乱視に対して眼鏡処方されたが、装用できなかった。紹介初診時、矯正視力は両眼ともに(0.1)、調節麻痺下他覚的屈折値は右-3.75D Cyl-5.50D Ax175°、左-2.75D Cyl-6.50D Ax15°と高度な乱視が検出され、屈折異常弱視としてtoric HCLを処方した。7か月後には両眼ともに(1.0)と良好な視力が得られた。
【結論】12歳の両眼に強度乱視に伴う屈折異常弱視に対し、toric HCLが有効であった症例を経験した。