抄録
活性汚泥処理を受けた際, 2-, 3-, 4-, 5-および6-フェニルドデカンのスルホン化物である5種のC12LAS異性体はいずれもベンゼン環の分解を含めて完全に生分解された。
これらの生分解経路に関する知見は, 5種の異性体のそれぞれ個々に順化させた振とうフラスコ培養を用いることによって得られた。
このような培養による生分解の間に, 界面活性の減少ならびにメチレンブルー分析法における反応の消失がまず生じた。つづいて起こるベンゼン環の生分解と同時に無機の硫酸塩の生成がみられた。
ベンゼン環の分解特性曲線からみて, 一つの異性体の生分解について一つ以上の生分解経路のあることがわかった。一つの順化培養がしばしば他の異性体のベンゼン環を分解できないことによって示されるように, この5種類の異性体についての経路はそれぞれ互に一般に異なるものであった。2-フェニルおよび3-フェニルのC12LASに順化された培養によって2-フェニル同族体 (C10, C11およびC13) のベンゼン環の分解は一般に迅速であった。