油化学
Online ISSN : 1884-2003
ISSN-L : 0513-398X
Stevia rebaudiana Bertoni のカルス培養と形態形成
和田 吉雅田村 隆光児玉 照幸八巻 敏雄内田 安三
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 30 巻 4 号 p. 215-219

詳細
抄録
Stevia rebaudiana Bertoniのカルス形成と根の分化に対する, オーキシンとサイトカイニンの効果を調べた。カルス形成に関してはオーキシンとしてはNAAが, サイトカイニンとしては2-イソペンテニルアミノプリン (2-iP) の活性が高く, 0.1mg/lのNAAと10.Omg/lの2-iPの組み合わせでは, 1月で5mm2の葉片から700mg (生重量) 以上のカルスが得られた。
カルスからの根の分化にはN- (4-ピリジル) -N'-フェニル尿素 (4-PU) の活性が高く, 2-iPは効果が低かった。根形成の活発なカルスでははい (胚) 原基が散見されたのに対し, 不活発なカルスでは細長い異常な形の細胞が多数を占めていた。
芽形成はただ1度, NAA0.01mg/l, ベンジルアデニン1.0mg/lの系で観察されたのみであった。
著者関連情報
© 公益社団法人 日本油化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top