硫酸ドデシル=ナトリウム, ドデシルトリメチルアンモニウム=ブロミド及びドデシルトリメチルアンモニウム=クロリドのイオン性ミセルの表面電位を簡単化された非線型の Poisson-Boltzmann 式を用いて理論的に計算し, 種々の対イオン濃度における表面電位の報告値と比較した。理論値は用いたパラメーターの値, 特にミセルへの対イオン結合度に大変敏感であった。ミセルを多価の化学種とみなし, ミセルへの対イオン結合度及びミセル表面電位をより良く理解のために理論計算に用いたミセルのモデルについて検討した。