労働安全衛生研究
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短報
双極性除電器の防じん性能
遠藤 雄大 崔 光石鈴木 輝夫
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キーワード: 静電気, 粉体, 除電器, 爆発
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2018 年 11 巻 2 号 p. 109-112

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抄録

本研究では,双極性除電器の防じん性能を,除電器の内圧を50 Pa以上(内圧防爆構造の防爆要件)に保持した状態で調べた.双極性除電器は,それぞれのノズルから正・負イオン化エアを吹き出す構造になっている.なお,防じん性能は,双極性除電器をIEC-IPコードに準じた粉じん試験装置内に金具で取り付け,試料粉体(タルク,中位粒子径:6 µm)を30分間循環させて調べた.また,防じん性能実験前後での双極性除電器のイオン生成性能を測定し,除電性能への影響を評価した.実験の結果,レギュレータ圧力0.01 MPa以上のエア供給により,粉じんが除電器内部に侵入することなく,イオン生成性能も変化しないことが確認された.

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© 2018 独立行政法人労働安全衛生総合研究所
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