労働安全衛生研究
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原著論文
自動生産機械の非常停止ボタン等の操作に関する一考察
芳司 俊郎杉本 旭
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2013 年 6 巻 2 号 p. 35-41

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抄録

労働現場では様々な自動生産機械が用いられ,重筋労働や有害環境下での労働から労働者を解放している.一方,自動生産機械による労働災害も数多く発生しているところである.本論文では,自動生産機械の操作について災害防止の観点から考察し,機械の操作には迅速に行うことが求められる操作(遅れることが許されない操作)と,落ち着いて行うことが求められる操作(早まることが許されない操作)があり,操作ボタンにはこれらの操作に適した色や形状があるが,この特性は「時間軸上の非対称性」として評価されることを示した.また,労働者が生産機械のリスクを受け入れるためには危害の大きさが十分に小さいか,又は危険からの回避行動が容易であることが求められるが,時間軸上の非対称性を高めることにより,自動生産機械が持つ危険の受容を容易にする可能性について示した.

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© 2013 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
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