労働安全衛生研究
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原著論文
加熱脱着—ガスクロマトグラフ法による1,2-ジクロロプロパンの分析法
古瀬 三也萩原 正義小野 真理子菅野 誠一郎
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2013 年 6 巻 2 号 p. 43-48

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抄録

作業環境空気中の1,2-ジクロロプロパンを,Porapak QS充填捕集管と加熱脱着—ガスクロマトグラフ/水素炎イオン化検出法を用いて定量する分析方法を開発した.サンプリング方法は,Porapak QSを200mg充填した捕集管を用い,流速200mL/minで10分間とした.
60分以内の通気では捕集管の破過はみられないこと,加熱脱着率が実質的に100%であることを確認した.また,室温における10日間までの保存安定性の試験でも回収率の低下はみられなかった.さらに,22.3ng—1.39μgの範囲で直線性の良い検量線を作成することができ,これは吸引空気量を2Lとした場合,ガ濃度2.41—151ppbに相当する.定量下限値の12.0ngは,吸引空気量を2Lとした場合,ガス濃度1.30ppbとなり,これは目標とした値35ppbの1/10を十分に下回る値であった.
1,3-ジクロロプロパンも本法により同時分析が可能であった.

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© 2013 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所
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