2024 年 16 巻 2 号 p. 28-35
近年のワークプレイスづくりにおいて、社員の創造性や生産性の向上などを背景に、働き方に合致した空間づくりが多く見受けられる。本研究では、そのような多様なワークプレイスの様態を把握することを目的として、季刊誌「NEW OFFICE」の写真分析・類型化を通して、新たな分類フレームの開発及び、基礎的な傾向の把握を行う。収集した空間写真をもとにグルーピング実験・多次元尺度構成法を用いて、「他者との接触への期待度」「ワークへの注力度」の2つの軸を見出した。加えて、空間の物理特性を示す軸として設定した「囲われ度」を合わせた3つの軸を採用した。この3つの軸に対して、新たな要素空間画像を追加する際の基準となるベースラインを作成したうえで、追加分類の精度検証を行った。これにより、今後ますます多様化するであろう要素空間を整理する際の分類フレームおよび、具体的な分類手法を提案した。最後に上述のプロセスで類型化した、全90枚(3年間)の要素空間画像を用いて基礎的な傾向を把握した。