2020 年 40 巻 1 号 p. 110-114
16歳の女性,ソフトボール選手で,腰痛を主訴に当院を受診した.身体所見としては後屈時に腰痛の訴えがあり,明らかな神経根症状は伴っていなかった.CT/MRIで両側L5分離症の偽関節と診断し保存加療を行なったが腰痛が残存し競技復帰できなかったためsmiley face rod変法による分離部修復術を行なった.術後は詳細な画像評価を行ない,骨癒合状態に合わせて段階的な復帰をした.術後6ヵ月で競技へ完全復帰し,術後1年5ヵ月で抜釘術を行なった.詳細な癒合経過をフォローし癒合状態に合わせたリハビリテーションを行なうことで,競技レベルを落とさず復帰をし,良好な成績を収めたと考えられた.