2020 年 40 巻 1 号 p. 37-42
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対して,鋼線締結法による離断部接合術を行なった33症例,33肘の成績を調査した.離断部の癒合は29肘(87.9%)に成功し,4肘が不成功であった.術後のX線評価(岩堀分類)でも,Excellent(完全修復):17肘(51.5%),Good(一部不整,扁平化):11肘(33.3%),Fair(一部癒合不全):1肘,Poor(重度癒合不全):4肘と28肘(84.8%)に良好な成績が得られた.離断部が不安定で,骨釘固定術では固定力が弱いとされる分離期後期の症例によい適応がある.一方,離断部の軟骨が傷んでいる場合,離断部に骨組織の残存がほとんどない場合には,離断部接合術の適応外と考える.