2020 年 40 巻 2 号 p. 147-151
スポーツ精神医学の臨床面での取り組みは,アスリートが抱えるこころの問題の抽出・予防と精神疾患のある人へのスポーツの治療効果を明らかにすることである.前者はオーバートレーニング症候群,摂食障害,アルコールやドーピングの問題などで,アスリートの身体的治療に関与する整形外科医もこれらの問題を少なからず経験すると思われる.後者については,当事者のリカバリーを後押しすることが期待されるが,精神障がい者スポーツの普及とともに外傷などの身体的な問題が生じてきている.今後はスポーツにおける整形外科領域と精神科領域との相互理解,連携・協力が求められるであろう.