日本整形外科スポーツ医学会雑誌
Online ISSN : 2435-5828
Print ISSN : 1340-8577
女子バスケットボールにおける外傷発生機転の分析から導く外傷予防策
岡戸 敦男小林 寛和加藤 真吾金村 朋直亀山 泰
著者情報
ジャーナル 認証あり

2022 年 42 巻 2 号 p. 77-84

詳細
抄録

女子バスケットボールにおける外傷予防を目的として,動作と関係する機能的要因を分析し,その結果に基づいて外傷予防策の立案,実践を試みてきた.

下肢外傷の発生に関係するknee-inの要因についての確認では,片脚ドロップジャンプの着地動作では股関節外転,外旋筋力の間に負の相関が見られた.側方ステップ動作では股関節外旋筋力との間に負の相関が見られ,運動負荷後では膝関節屈曲,股関節外転,屈曲の各角度は減少し,膝関節外反角度は増大した.

これらの結果を基に,機能的要因および動作の改善へのアプローチの継続的実践により,側方ステップ動作時の動的アライメントが改善された.

著者関連情報
© 2022 一般社団法人日本整形外科スポーツ医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top