日本整形外科スポーツ医学会雑誌
Online ISSN : 2435-5828
Print ISSN : 1340-8577
ACL再建術後のドレーン留置が術後早期に及ぼす影響
下崎 研吾中瀬 順介浅井 一希吉水 陸人木村 光宏土屋 弘行
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2022 年 42 巻 2 号 p. 85-88

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抄録

目的:ACL再建術後ドレーン留置の術後早期臨床成績への影響を明らかにすること.

方法:対象は初回ACL再建術を施行した102例で,術後にドレーンを留置したD群68例,ドレーン留置のないN群34例に分けて術後早期の疼痛,術後12週までの膝関節可動域および伸展・屈曲筋力,周術期合併症の有無を2群間で比較検討した.

結果・結語:ドレーン留置群では術後早期の疼痛が強く,術後4週での膝屈曲可動域が小さかった.術後12週での膝伸展・屈曲筋力にドレーン留置の有無による差は認めなかった.ドレーンを留置しないことによる血腫の形成や合併症は増加しなかった.

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© 2022 一般社団法人日本整形外科スポーツ医学会
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