2023 年 43 巻 2 号 p. 44-48
中高年スポーツ愛好家の変形性膝関節症(OA)患者に対する膝周囲骨切り術(AKO)は,スポーツ復帰を目指すスポーツ愛好家にとって有効な術式であるが,そのスポーツ復帰に影響する因子は不明である.
今回,当関連施設で2016年1月から2020年5月の間に施行したAKO324膝中,術前1年以内のTegner activity scoreが4以上の93膝のスポーツ復帰率を調査し,その復帰率に影響する因子を検討した.術後スポーツ復帰率は86%と良好であった.復帰率はhigh impact sportsやSevere OAでやや低下した.復帰できなかった群は術前のOAや内反変形が高度で,KOOS scoreが術前有意に低かった.スポーツ復帰率を目指すには,OAや変形がなるべく軽く,症状・機能が悪くなる前にAKOを考慮すべきである.