作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
外来心臓リハビリテーションにおいてADOCを使用し目標設定を行った1症例
吉本 尚斗仲村 淳新城 治砂川 長彦
著者情報
キーワード: ADOC, 心疾患, 行動変容
ジャーナル フリー

2019 年 38 巻 3 号 p. 365-370

詳細
抄録

外来心臓リハビリテーション(以下,外来心リハ)を実施するにあたり,目標設定のために作業選択意思決定支援ソフト(以下,ADOC)を使用した.症例は50歳代の女性で,本態性高血圧による心不全を呈したと診断された.その再発予防を目的に外来心リハと薬の内服を開始した.外来心リハに際しADOCを用いた面接で目標設定を行った.目標は「心不全再発予防のための食事療法および運動療法の継続」と「スィーツビュッフェでの友人との交流」であった.目標設定後,症例は週1回の外来心リハと自宅での食事療法および運動療法を行った.結果,友人との交流は可能になった.また血圧および体重は退院時に比較し大幅な改善を認め,薬は1剤が中止となった.

著者関連情報
© 2019 一般社団法人日本作業療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top