作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
実践報告
意図的関係モデルと人間作業モデルを用いた介入により,認知症の行動・心理症状が軽減した事例
吉政 豪也鹿田 将隆篠原 和也野藤 弘幸
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2020 年 39 巻 1 号 p. 95-101

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抄録

本報告の目的は,認知症のクライアントに対し,意図的関係モデルと人間作業モデルを併用した介入の有用性を検討することである.介入当初,認知症の行動・心理症状が強く見られていたことから,良好な治療的関係の構築に困難が予測された.そこで意図的関係モデルにより,作業療法士はクライアントが好む関係性を考慮して関わり,その上で人間作業モデルを用いて,興味と価値を反映した生活習慣の構築を図った.その結果,良好な信頼関係が築けたことで,生活史を反映した作業への従事が促されて,行動・心理症状に改善が見られた.認知症のクライアントに対し,意図的関係モデルと人間作業モデルを用いた作業療法介入の有用性が示された.

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© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
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