作業療法
Online ISSN : 2434-4419
Print ISSN : 0289-4920
原著論文
訪問リハビリテーションにおける生活行為向上マネジメントを活用した介入効果
─転倒恐怖感と生活活動の変化に着目して─
伊藤 竜司佐久間 大輔中島 ともみ
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2020 年 39 巻 6 号 p. 664-672

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抄録
要旨:生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)を活用した訪問リハビリテーションが,転倒恐怖感と生活活動に与える効果検証のために,訪問リハビリテーション利用者36名を介入群と対照群の2群に分け検討した.介入群はMTDLPによる介入,対照群は従来の訪問リハビリテーションを実施した.結果,介入群では活動・参加の改善を目指す具体的な目標が立案され,実際場面での活動練習,家族や関連職種との連携,環境支援などがバランスよく行われた.介入から3ヵ月後,介入群のみで有意な改善を認め,MTDLPの活用は自己効力感の改善により転倒恐怖感を軽減し,生活活動を改善させることが示され,活動・参加の促進と自立支援としての有用性を示せた.
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© 2020 一般社団法人日本作業療法士協会
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