抄録
要旨:青年期以降に自閉スペクトラム症(以下,ASD)と診断される場合,心理検査などの結果よりも,行動観察によって発達障害の特徴が把握できる可能性が指摘されている.そこで本研究では,直接観察による評価や評価時の作業療法士(以下,OTR)の観察視点によって,どのようなASD特有の日常生活上の行動特性が把握できるかを検証した.方法は,OTR 5名に対し,ASD者に対する社会生活技能の評価実施後,ASDの特徴把握に関するインタビューを行った.その結果,7項目から36の特徴・問題項目カテゴリが抽出された.その中でも,切り換えの困難さに関する特徴は,ASD特有の特徴を捉えたものである可能性が示唆された.